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| 燦燦とブドウに降り注いでは2004年ヴィンテージを救ってくれた9月の太陽
(ボルドー) |
ヨーロッパでは時計の針を一時間戻し冬時間になった10月31日。天気も人間界の時計に合わせるかのように、爽やかな秋晴れから一転、低い雲が立ち込める日が続くようになり、冬の到来を主張した。
ボジョレーヌーボーもそろそろ飛行機に積まれる11月初旬、遅摘みなど一部の特殊なタイプのワインを除いて、ほぼ収穫は終了し、赤ワインでは糟出しの作業が本格化し始める。
造り手達はようやく一息つく暇ができて、2004という1年を回顧する。
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ロワール
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収穫が始まったのは10月2週目というところが多い。8月は比較的好天に恵まれた所が多い。赤や白辛口は期待できそうだが、収穫の前に降雨がありカビの発生も免れないところもある。10月後半は雨が多く、甘口には非常に厳しい選果が必要となりそう。
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ボルドー
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| →グリーンハーヴェストを丹念に行ったにも関わらず、←たわわに実るメルロー(右岸) |
雨さえ降らなかったものの、どんよりした天気が8月続き、造り手達の士気は相当低い状態だった。が、9月に入った途端カラリと気持ちの良い秋晴れの日が続く。うち、降雨があったのは2〜3日。日数としては少ないながらも、この降雨が若干カビの発生を招いたところも見られる。衛生状態と熟成をどこまで待つかを天秤にかけ、判断が分かれるところだが、右岸では9月23日に収穫を始めたところが多く見られた。 メルローは右岸左岸とも概ね非常に良好な状態で収穫された。10月最初の週末時点で、コンセイヤントは収穫を終え、ラトゥールはメルローの収穫を終了、しかしマルゴーなどその他シャトーは収穫を始めたばかり、という収穫地図が描かれた。永遠に続くかと思われた好天だが、10月前半から約一週間雨が続くこととなる。この雨の中、もしくは雨の後まで収穫を待って左岸カベルネの収穫も落ち着く。
受粉期好天に恵まれ結実は順調に進み、その後も適度な降雨と日照があったことで、''量作''である点はボルドーに限らず、フランス全体で今年の傾向として挙げられる。

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ラングドック・ルーシヨン
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ルーシヨン地方は、春先通常の3〜4倍の雨量があったところなどもあり、病気の発生を心配する生産者が多かったが、その後、お約束の太陽が戻ってきて、夏秋ともに天候に恵まれた。ラングドックでは、他地方がどこも豊作すぎるほどの収量に頭を抱えるところが多いのに比べて、収量は平年並という造り手の話をよく耳にする。日照量に不足はなく、2003年ほどではないにしても水分不足傾向だったところもあるのは通常通り。昨年、一昨年と局地的な豪雨で被害を受けた地方も、今年は平穏。


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プロヴァンス
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元気溌剌なカリニャン
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| 夏から秋の収穫まで太陽は、躊躇い無くその恩恵を降り注ぎ、2001年よりも良い年ではないかと思えるほど、いい状態できちんと熟した、衛生状態も完璧なブドウが平均的に見られる。遅成りのムールヴェードルも綺麗に熟し収穫された。
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ローヌ
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南ローヌのグルナッシュ
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| 平均的にとても良い。夏から秋にかけて好天が続き、2003年まで行かないにしても、アルコール度数はどこも高く、色の出も良好、タンニンもきちんと熟しているところが殆ど。ばらつきなく良年の兆し。 |
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ブルゴーニュ
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夏季雨や曇りの日が多く、8月中旬からカビの発生が見受けられた。ウドンコカビ病の発生も15年ぶりと言われるくらい、広域に渡り発生した。さらに雷を伴った雨風、更に雹が追い討ちをかけることとなる。被害を受けたのはヴォルネイ、ポマール、ボーヌ、サヴィニィなど。この時点では、1984年のような年になることさえ覚悟するムードが地域全体に広がりかけた。 生産者の表情に笑顔が戻ってきたのは、一ヶ月後、太陽が秋空に戻ってきて暫くたってからのことだった。但し、雹の被害を一度受けてしまうと、ブドウの熟成ステップはかなり乱れ、実際被害の無かった実や房でも、収穫期になっても赤ブドウであればピンクの、白ブドウであれば緑の実が所々に見られるなど熟成の乱れ、不調和が生じる。さらにそれがストレスとなって翌年にも影響を及ぼすことが多い。雹が降る、葉は引き裂かれる、果皮が破れる、果肉がそがれる。根や葉が実を熟成させる為に生成・蓄積していた養力は行き場を突然失い、一年持ち越さざるをえない状況に陥る。
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| ボジョレーヌーボー収穫 |
結果、例えば、昨年雹で被害を受けたコート・ド・ボーヌの畑では、昨年からの引継ぎエネルギーと、今年の豊作をもたらす天候と相まって、これまで例を見ないような生産力を見せた。 毎年言われることだが、今年も、どれだけ選果出来たかが、鍵になりそう。ヴォ‐ヌ・ロマネ、クロ・ヴージョ、シャンボル・ミュジニィー、ニュイサンジョルジュなどは、病気の被害も少なめで、一般的に収穫もギリギリまで待った生産者が多く期待の声が高い。

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シャンパーニュ
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| 綺麗に実ったシャルドネ(コート・デ・ブラン) |
ほぼ、ブルゴーニュと同様で病気の発生が8月半ばから見られ、心配されたが、9月の好天で持ち直すところが多かった。豊作の程度も半端ではなく、熟度ではなくて、重量でブドウを買うネゴシアンやカーヴ・コペラティヴの元には190から80
hl/haというとてつもない収量で収穫されたブドウがドンドンと売られているのが実は今年の現実。 ヴィンテージ2004の誕生は期待できそう。
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アルザス
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収穫頃に雨は降り出したものの、同時に気温も下がった為、ブドウの木は根からの水分補給をそれほど必要としなくなり、ブドウの実内部で養分が希釈する現象はそれほど見られていなかった。気温が低いことが効を奏し、カビなどの発生は雨量からみて少なめで衛生状態は比較的良好。
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