女性ソムリエに聞くワイン入門
1. ブドウで世界をたどる、ワインの旅
2. 時を重ねて熟成する自分とワイン
3. お酒を選ぶプロセスを楽しもう
4.ちょっと教えて。ワインQ&A
5. お店情報
ソムリエおすすめ厳選“秋のワイン6本”
秋の味覚にあわせて
ボルドー、ブルゴーニュ、ローヌ、シャンパーニュ、アルザスから厳選された秋のワインを料理とともに楽しむために。

中武優子(なかたけ ゆうこ)
渋谷ビストロボルドーにソムリエとして勤務。
日本ソムリエ協会・認定ソムリエ。

ブドウで世界をたどる、ワインの旅

ワインは決して難しいものではありません。ラベルなどの文字の情報は後回しにして、感覚的に楽しむ方がおもしろいと思います。ただ単にアルコールとして飲むのではなく、少しグラスに気持ちを向けてみてください。それだけで「色」「香り」「味」の違いに気づくはずです。
ワインに親しむきっかけとして私がおすすめしているのは、ブドウの品種に着目すること。たとえば赤ワインならカベルネ・ソービニヨンやメルロ、ピノ・ノワール、白ならシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの品種が使われます。同じ品種のブドウでも、地域、国が変われば味わいはまったく違います。たとえば「ボルドーのカベルネ・ソービニヨン種を飲んだから、今度はカリフォルニアのカベルネ・ソービニヨン種を飲んでみよう」など、遊び心を持って世界各国を旅するようにワインを楽しんではいかがでしょう。
そのときにはぜひ地図を横に置いて飲んでみてください。漠然とボルドーを飲むよりも「パリのちょっと南、このあたりだな」と、美しいブドウ畑を思い描きながら飲む味わいは、そこへ行ったような気分にさせてくれます。

時を重ねて熟成する自分とワイン

ワインの魅力はなんといってもバリエーションが豊富なこと。種類だけでなく、ワインには1本として同じものはないのです。ワインは空気に触れると味わいや香りが変化します。私がワインに魅せられたのも、栓を開けてから飲み終わるまで、時間の経過とともに変化する、そんなドラマティックなところに惹かれたからなのです。
ワインは熟成によって変化する生きものです。瓶詰め後に味わいが変化する性質は、ほかのお酒にはない大きな特徴です。たとえば1990年のワインを、市場に出始めた直後に飲むのと、いま飲むのと、さらに10年後に飲むのでは、まったく違う味わいのワインになっています。
そうなると、気になるのが自分の生まれ年のワイン“バースデー・ビンテージ”ではないでしょうか。自分の、もしくは子供の成長の変化を、ワインの熟成の変化とともに味わえたらとても素敵なことですね。バースデー・ビンテージを探すときは、古いワインを扱うリカーショップや、レストランのソムリエに相談するといいでしょう。銘柄を指定するよりも、予算と味の好みを伝えた方が、手に入りやすいと思います。

ソムリエとの会話でお酒を選ぶプロセスを楽しもう。

レストランでワイン選びに迷ったら、ぜひ私たちに声をかけてください。まず予算を、そして何よりもどんなワインが飲みたいのかを伝えてください。白なら「さわやかな」「コクがある」、赤なら「フルーティーな」「しっかりと渋味の強いもの」など定番の言葉はありますが、もっと抽象的でも構わないのです。先日も「元気が出るワインが飲みたい!」という注文を受け、その日の気分や体調など、いろいろなやりとりを楽しみながら選びました。
ワインをおいしく飲むために、聞いたらおかしい、言ったら恥ずかしいことなどありません。むしろ私たちはどんな質問が飛び出すか、お客さまとのコミュニケーションにわくわくしています。またそうした雰囲気をつくることも、ソムリエの役目だと心に留めています。
ワインは選ぶまでのプロセスも魅力の一つ。素敵なワインと出会うためにも、あわてず、妥協せず、楽しみながら選んでほしいですね。1本のワインがお客さまに幸せなひとときを与えたとき。それこそがソムリエ冥利につきる瞬間です。

ちょっと教えて。ワインQ&A

「テイスティング後にワインを変えられる?」
テイスティングはワインの品質を確認するものです。コルクの状態が悪くカビくさい場合など、品質に問題がある場合に、同じワインで開け直します。お客さまの好みで変更するときは、はじめに開けたワインの代金も請求されます。

「アルコールに弱いのですが。」
お酒があまり強くない人同士で飲むときは無理に1本を注文せず、グラスワインが豊富にあるお店を選ぶといいですね。いろいろな種類のワインが飲みたいときにもおすすめです。

「ワインが残ってしまった。保存するには?」
ワインの酸化防止に窒素の缶スプレーが市販されています。オリーブオイルにも使えるので便利ですよ。保存期間はワインにもよりますが3日間を目安に。

「白には魚、赤には肉。これって定義がある?」
素材だけで分けるのではなく調理法やソースにも着目して、さっぱりした味わいの料理なら白、濃厚な味わいなら赤が合うと感じます。しかしそれもあくまで目安。あまり定義にはこだわらず、自分の好みを優先するのが一番おいしい方法です。

 フランスの銘醸ワインの産地から、秋に似合う6本を選びました。
また、ワインの味わいをはじめ、ブドウの品種、おすすめの飲むタイミング、そのワインと相性のよい、秋の食材を使った料理を紹介します。

 それぞれ味わい、香り、色などタイプの違うものを揃えましたので、暮れゆく秋とともに1本ずつ栓を開け飲み比べてはいかがでしょうか。

 記念日や特別な夜のため、1本でもその個性を覚えておくと、きっとよい演出になります。二人で飲むワインの味わいは格別なおいしさとなり、深まる秋を印象づけてくれることでしょう。

秋のおすすめワイン ワイン入門へ

テタンジェ・ブリュット・ミレジム '96  シャンパーニュ

しっとりとした秋に似合う複雑な味わい
夏の暑い日に欲しくなるようなノドの渇きを潤すスッキリとしたシャンパンとは違い、しっとりとした秋に似合う、もう少し奥行きのある複雑な味わいのシャンパンです。コクがあり、食前酒というよりも食事とともにゆっくり長く楽しめるタイプです。ハチミツやシャンピニオンなどの熟成したニュアンスと、さわやかな酸味のバランスがすばらしく、きめ細かくクリーミーな泡が特徴です。「テタンジェ」とはシャンパンハウスの名、「ブリュット」は辛口のこと。96年のテタンジェの辛口という意味です。

ブドウ品種:シャルドネピノ・ノワール

おすすめのお料理
・クリーミーな泡に合わせてムース系のオードブルと。
牡蠣などの魚介類のムース。
・シャンピニオンの熟成した香りに合わせて、
季節の茸を入れた鶏のフリカッセ。


モン・クール '98  コート・デュ・ローヌ

フルーティーな甘い香りに心も揺れる
「モン・クール(=マイ・ハート)」の名にふさわしい、ボトル全体の雰囲気から秋が漂う1本。イエローのキャップシールが、色づくイチョウの葉を連想させ、さりげなく揺れるハートがはかなげで…。フランスの南部のワインには珍しい上品な味わい。ほどよくコクがありながらも重すぎないタイプです。赤や黒のベリー系フルーツの甘くて華やかなフレーバーに、スパイスのニュアンスが加わります。ラベルのハートに想いを込めて、恋人やカップルへのギフトにも。

ブドウ品種:グルナッシュ、シラー、ムールベードル

おすすめのお料理
・ 鹿肉のポワレ。ブドウやイチジクなど秋の果物を加えたソース。
栗のピューレを添えて。



サヴィニー・レ・ボーヌ セルパンティエール '99  ブルゴーニュ赤

ベリーの香りが誘う、移りゆく秋の気配
時間とともにどんどん複雑な味わいに変化して、美味しくなるワインです。暑さが一段落し、涼しくなり始めたころにおすすめです。移りゆく秋の気配を感じながら、ゆっくり時間をかけて楽しんでみてください。赤いベリーの芳しい香りで、豊かな果実味としっかりとしたタンニンの構造が調和する味わいです。「サヴィニー・レ・ボーヌ」は村、「セルパンティエール」はブドウ畑の名です。

ブドウ品種:ピノ・ノワール

おすすめのお料理
・鴨のロースト。赤ワインにイチジクを加えたソースで。
・フォワグラのソテー。



クロ・デュ・マルキ '94  ボルドー赤

深まる秋に、成熟した大人の味わいを
秋も深まってきたころには、しっかりとしたコクのあるボルドーワインを。熟したカシスやスパイスの香りが魅力のワインです。このワインも若い時期には、味わいの要素がそれぞれバラバラに主張していましたが、9年の熟成を経てそれらがしっとりとまとまり、タンニンもなめらかに溶け込んでいます。

ブドウ品種:カベルネ・ソービニヨン

おすすめのお料理
・セップのフラン。フォアグラを添えて。
・ホロホロ鶏のロースト。セップや栗を詰めて。



ゲウュルツトラミネール '98  アルザス貴腐ワイン

蜜のようにとろける、至福の瞬間
貴腐ワインは貴腐菌によってブドウの糖分が自然に濃縮されるワインです。手間も時間もかけてつくられるために高価ですが、秋の夜長にはこんな贅沢なデザートワインで食後の余韻を堪能してみてはいかがでしょう。グラスに注いだ瞬間から、完熟したマンゴーやアプリコットの濃厚な香りが辺り一面に漂います。蜜のようにとろりとした複雑な味わいは「もうこれだけあれば何もいらない!」そんな気分にさせるはず。幸せな時間を約束してくれるワインです。

ブドウ品種:ゲウュルツトラミネール

おすすめのお料理
・食後のデザートワインとして


ビストロボルドー

 ワイン好きが通う創業36年目の老舗。
趣のある酒蔵風の店のつくりがワインを楽む雰囲気を盛り上げる。
 料理はワインに合うものが基本で、
季節の素材や珍しい食材を使ったお料理にも人気がある。
 ワインは常時200種類程度を用意。
年に5,6回ワイン会を主催しているので
気軽に参加をしてみては。
 探しているワインがあれば相談もできる。

 東京都渋谷区渋谷1-15-16
 渋谷駅より徒歩6分
 TEL:03-3400-5949
 FAX:03-3400-5948
 営業時間: 18:00〜23:30(L.O)
 土曜 〜23:00(L.O)
 定休日:日曜,祝日の月曜
 http://www.bor-deaux.com/
ビストロボルドー  ソムリエ・中武 優子さん
お客さまとワインを一緒に選んで、「おいしかった」という
笑顔をいただくのが何よりのご褒美です。
シャルドネ/Chardonnay
高級白ワインの代名詞と言うべき、ブドウ品種として世界中で愛されています。 シャルドネは辛口白ワインのブドウ品種で最上質と言われるワインを生み出します。原産地はフランス・ブルゴーニュ地方で、この地方の白ワインの主要品種でもあります。病害に強く栽培適地の幅が広いため、今では世界の多くの国で栽培されています。

ピノ・ノワール/Pinot Noir
ピノ・ノワールとはワインを作るブドウ品種の名前。主にフランスのブルゴーニュ地方で生産されていて、芳醇さときめ細かさを持つワインができる。
また、ブルゴーニュ以外の地域では、オレゴン(米)、オーストラリアのものが有名。
シャンパンにも使われ、この場合は収穫後すぐに果皮と実を分離して、果汁だけを使うので、白ワイン(薄いピンクに近いグレー)になる。

シラー/Syrah
原産地はフランス・ローヌ地方で、グロ・シラー(大きい粒のシラー)とプティ・シラー(小さな粒のシラー)と二つあるが、世界的に評価が高いのは後者。
カリフォルニアのPetite Sirah は自来品種でありローヌのシラーとは一線を画す。
Syrahが本当のローヌのプティ・シラーであり、つづりも違うから混同してはいけない。

  タンニン
「タンニン」とはワインに含まれる渋味の成分で、緑茶の渋味の成分と同じものです。タンニンは赤ワインに多く含まれ、白ワインにはほとんど含まれていないか、微量です。
このタンニン(渋味)の強さ・質が赤ワインの味を大きく左右します。タンニンが強いワインは、全体にがっしりした重い味わいになります。
タンニンは熟成を重ねることで次第にまろやかに柔らかくなっていきます。高価なワインが10年以上たってもしっかりした果実味や味わいを残しているのは、タンニンのおかげです。
「赤ワインに含まれるポリフェノールが健康にいい」と言われて赤ワインがブームになりましたが、タンニンはそのポリフェノールの一種です。

貴腐ワイン
貴腐ワインとは、貴腐葡萄から造られる甘口の白ワインです。
自然の働きで貴腐菌という特殊な菌がぶどうの果皮につき、果実が樹になったままの状態でその水分を失わせていきます。こうして濃縮されたぶどうの果汁から造られるのが希少な貴腐ワイン。その蜂蜜のような香り、気品ある甘美な味わいは、まさにデザートワインの女王。食後の豊かな一時を、さらに至福の時へといざないます。


ヴィノム416/48 ヴィンテージシャンパン

一般的なフルートタイプに比べ、口が広く、ボール部の膨らみを強調したこのグラスは、熟成したシャンパンの香りを楽しむのに適しています。空気にある程度、触れさせることで、香りの広がりをうながします。
もともとフルート型のシャンパングラスは、立食パーティなどでクーペ型のシャンパングラスよりもワインがこぼれないように開発されたもの。すっきりしたシャンパンには合いますが、コクがあり複雑な香りを持つ「Taittinger Brut Millesime '96/テタンジェ・ブリュ・ミレシーメ '96」の本当のアロマを実感するなら、このグラスがおすすめです。シャンパンをグラスの1/3まで注ぐことで、すばらしいブーケが広がり、ムースのような泡が、舌と目に心地よく感じられることでしょう。

ヴィノム416/48
ヴィンテージシャンパン

ヴィノム416/5 シャルドネ

ブドウ品種のシャルドネの原産地ブルゴーニュ。極めて繊細で辛口の白ワインがここから生まれます。ブルゴーニュの白ワインは、しばしばその弱い酸味が指摘されます。
シャルドネグラスの形状は、この酸味を強調する形状になっています。熟成されたシャルドネワインの木の実のように香ばしく、スパイシーでミネラルな風味が広がります。
まろやかでオークのニュアンスが楽しめる「Corps de Garde '99/コール・ド・ガルド '99」の、ビロードのようななめらかさ、フルーティーな風味を際立たせることができ、心地よい後味が楽しめます。

ヴィノム416/5
シャルドネ

ヴィノム416/15 キャンティ・クラシコ

キャンティ・クラシコは、さわやかな香りとなめらかさ、古典派ワインの味わいを持つイタリアワインです。キャンティ・クラシコグラスの形状は、キャンティ特有のチェリーとアーモンドの香りを強調します。「Mon Coeur '98/モン・クール '98」を楽しむのには、このキャンティ・クラシコグラスがいいでしょう。同じシラー種を使うローヌのワインでも、複雑で渋みの強いタイプなら、渋みをまろやかにするシラーグラスが適していますが、辛口でありながら果実味の甘み、スパイシーな雰囲気をそなえた独特の味わいを楽しむには、シラーグラスよりも小さめのキャンティグラスがおすすめです。

ヴィノム416/15
キャンティ・クラシコ

ヴィノム416/7 ブルゴーニュ

ブルゴーニュの古典的グラスは、そのフォルムに最も大きな特徴があります。大きく広く開いたグラスのエッジが、オークの香りを際立たせます。
ピノ・ノワール種の果実味を引き出して酸味をおさえる、豊かなブーケを充分に花開かせるサイズです。「Savigny les Beaune ler serpentieres '99/サヴィニー・レ・ボーヌ セルパンティエール '99」の華やかな香りとフルーティーな味わい、そしてしっかりとしたタンニンなど、トータルバランスの妙を実感できるでしょう。

ヴィノム416/7
ブルゴーニュ

ヴィノム416/0 ボルドー

ボルドーワインは、信じがたいほどの熟成能力があります。100年あるいはそれ以上前に瓶詰めされたまま貯蔵されたワインが、いまなお最高の状態にあり、他のワインとは比較にならないほどの芳醇な味わいをかもします。ボルドーグラスは、こうした熟成ボルドーの持つ優雅さを伝えるために生まれました。
グラス形状は、香りを強調する空間を最小限にすることで、老化した香りを抑え込み、劣化したタンニンは口の中で息を吹き返し、フルーティな香りを強めます。
成熟した「Clos du Marquis '94/クロ・デュ・マルキ '94」の、しっとりとした味わいを、ぜひこのグラスで。

ヴィノム416/0
ボルドー

ヴィノムエクストリーム444/55 デザートワイン

デザート・ワイングラスは、酸味に敏感な舌の両サイドに、甘みと酸味を絶妙なバランスでゴージャスに調和させます。デザートワインの濃厚な甘みに酸味を強調させることで、驚くほどすっきりとした後味を感じるはずです。
とろけるような甘みと複雑な味わいが魅力の「Gewurztraminer '98/ゲウュルツトラミネール '98」は、贅沢なアルザスの貴腐ワインです。少し閉じた口径のグラスのなかに漂う、完熟フルーツの濃厚な香りとともに、ゆったりとしたディナーの余韻を味わってはいかがでしょうか。

ヴィノムエクストリーム444/55
デザートワイン

本当のおいしさは、誰よりもグラスが知っていると言ってもよいでしょう。世界のソムリエやワイン愛好家たちが信頼を寄せるリーデル社のグラスから、フランスの代表的なワインとグラスの素敵な関係をご紹介します。