2002/09/12 こんばんは。
今日はパリを出発し、ロワール地方のナントに到着しました。 来週の月曜日からヴァンダンジュが始まります。 明日、レミーさんの奥さんのベティーさんが、
夕方迎えに来てくれることになりました。
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ムスカデの案内所 |
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夕方着き、ホテルにチェックイン。 その後すぐに街散策。 旧市街やパッサージュ (屋根付きのショッピング・アーケードのようなところ)を見て歩き
夕食を食べに、オペラ座に面した広場へ。 魚介類が良いと評判のお店らしく、牡蠣を食べようかと悩んだのですが ちょっと疲れ気味なのか? 喉の調子が悪いので、生ものを避けました。 友人は、ガスパチョとイカとキノコのフリカッセ。 私は、サーモン・フュメに半熟卵がのった前菜に、アンコウのナント風。 ナント風とは、軽めのバターソースでした。 アンコウもイカも、火の通し加減が良くてプリプリ! ワインは明日からのキャンプ生活を送る、
ヴァレという村のミュスカデ・シュール・リー。
そこのお店の出しているキュベ。 軽やかながらもヨード香があり、美味しかったです。
明日からキャンプ場なので、しばらくメールできません。 携帯電話は常時持ち歩いています。 またこちらからも、電話連絡します。 それでは、おやすみなさい。
雅子
 2002/09/22 こんにちは。
無事、ミュスカデでのヴァンダンジュを終えました。 今、パリに向かうTGVの中です。 昨晩は、久し振りに手足を伸ばして寝ることができて快適でした〜! 夜ご飯はアシエット・ド・フリュウイ・ド・メール (牡蠣、カニ、エビなどの盛り合わせ)と、 ワインはグロ・プランのシュール・リーで2人で打ち上げをしました。
さて、キャンプ生活は思っていたより快適でした。 友人が、去年の経験を生かして用意してくれた空気マットや 湯沸かしポットはとても助かりました。 湯沸かしポットの中で缶詰のブッフ・ブルギニョンを温めたりするのは、 キャンプ生活ならではでしょう。熱いシャワーも出るし、 学生バイトで来ている体育大学の子達もサンパで楽しかったです。
毎日、ドメーヌまで一緒に車に乗せてくれてすっかりお世話になってました(*^_^*)
朝、6時半起床。の予定だけど、だいたい45分くらい。 寒くて、朝もやがたちこむ日もあります。 キャンプ生活1日目は、す〜〜っごく寒くて、着込んでも着込んでもダメ。 ベティーに頼んで毛布を貸してもらいました。 3枚も貸してくれて、毎日ドメーヌで会うたびに、 ”寒くない?大丈夫?腰は痛くない?”と 挨拶代わりに聞かれていました。
朝8時にロンドホーのドメーヌを出発。 みんなでキャミヨン(バン)に乗り込み、畑へ移動。 バケツとハサミを持って摘みはじめます。 初体験の人も多いのだけど、ちょっと痛んでると気になっちゃって丁寧に 選果しているとみんなは遙か彼方を進んでいっていて・・・ ひとりポツンと畑の真ん中に取り残されてしまいます。 どんなふうにしていけばいいのか分からず、 友人に”この葡萄は大丈夫?”と質問しながらパチパチと摘みとっていきます。 でも、やっぱり遅くて
”この道21年目”のジョセフおじいちゃんはいつも一番!
午前中は10時ころに休憩があって、そのあと午後1時〜2時までお昼。 午後も一回休憩があって、大体2〜3時間続けてやります。 毎日、腰も背中も痛くて、熱いシャワーとストレッチで体を整えます。
このドメーヌは、今年は沢山の葡萄が付いたので全体収量が40%アップ とのこと。そのため、一株から30房くらい葡萄が採れる。。。
きっと、明日からやるアンヌ・グロでは10房以上なんて 考えられないんだろうなぁ。 すこしはスピードアップして出来ると良いと思います。 そうそう、最終日の金曜日は午後からガメイの収穫だったんだけど、 自分の列を最後まで 一人でこなすことが出来ました。 嬉しかったー! 遅いと、終わる方向から誰かが手伝ってくれるので。。
そんなこんなの一週間。 背中の痛みが辛くて、スケートをしていた頃を思い出しました。 日頃鍛えてないから、本当に辛かった。。 でも、良い経験なんだと思います。 ミュスカデってあんなに大量生産なのに、今でも手摘みで葡萄の木を いたわって育ててあげることに気を配っていて、
ヴィエイユ・ヴィーニュは40〜45年くらいの樹齢。 私的には、区画によって剪定がきちんとされていないところが 気になりましたが、 あの広大な面積を人の手による剪定をして管理していたら、 ヴィエイユ・ヴィーニュのミュスカデが 一本4ユーロでは売れないですよね・・・
それから、毎日お昼ご飯はベティーと
マミー(マミーとはおばあちゃんの意)の手料理。
 レミーご夫妻 |
1日目は午後からの仕事だったので無し。 2日目はトマトとゆで卵のサラダ、ロティー・ド・ポーク、ガルニは白インゲン豆、 グリーンサラダ、 アイスクリーム 3日目はトマトとジャガイモのマヨネーズサラダ、プーレ・ロティー、 ガルニはクタクタに茹だったインゲン、 ジャガイモのピューレ、グリーンサラダ、チョコレート・ムース 4日目はクタクタに茹だったカリフラワーのマヨネーズ和え、 リュー・ノワール(魚の名前)のムニエル、 ガルニはクタクタインゲンフルーツポンチ(ミラベルトと白桃)と パウンード・ケーキ 5日目はハムとジャガイモのマヨネーズ和え、 ブッフ・ブルギニョンにニンジンが沢山、 デザートは大好きなスムール・ド・リスムール・ド・リは マミーのお手製。
早速、その日の仕事を終えてからルセットを教わりに行きました。 ドメーヌのある敷地に住んでいて、お家に行って”このメーカーの クレーム・パティシエールが良いのよ。 だって、お砂糖が一緒に入ってるから。”と、お気に入りメーカーの パッケージを見せてくれて ”コレを買えば同じに作れるから。”と、とても優しいマミーでした。
ちゃんと買って帰らなくっちゃ!
明日からアンヌ・グロです。 2カ所でヴァンダンジュする機会が持てて、 地方や造り手による違いを学ぶことが出来そうです。
それで、またメールが出来るようになったら連絡します。
それでは行ってきます。
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Masako TANAKA
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