2002/10/01
みなさま、こんにちは。

ブルゴーニュのヴァンダンジュ、つづきです。
私は2日目はジュルジュ・ルーミエへ行きました。
朝の気温9℃。。。11月末の気候だそうです。
恐ろしく寒く、靄もかかっていて朝は本当に辛かった。。。
一日中曇り空で、カンカン照りになるよりは仕事しやすかったです。
シャンボール・ミュジニー、ヴィラージュの畑を摘みました。
葡萄の房数は、平均10房といったところ。
ヴィエイユ・ヴィーニュもあり、それらは極端に房数が減ります。
学生のアルバイト等を40人近く使っているので、
観光バスに乗って畑まで行きます。
当主のクリストフ・ルーミエ自身も、毎日ヴァンダンジュに来るそうです。
私のグループはルーミエで一番仕事が速いグループで、
置いてきぼりになってばかり・・・
クリストフが来て、手伝ってくれます。
葡萄の選び方も、しっかり教えてくれます。

ここで、前回のクイズの答えです。
葡萄の粒を一粒もいでみましょう。
葡萄の茎が付いていた部分を見てください。
穴の周りが青みがかっていたり、ロゼ・グレーっぽく見えたら、それはまだ熟れていない果実
 どんなに粒に締まりがあって、
腐っていない綺麗な葡萄でも捨てなければなりません。
熟れている葡萄は、”bien noir=直訳すると、しっかり黒い” と言われ、茎の付
いていたところの周りまで、黒くなっています。


左が良く熟れた実
右は熟れていないロゼ色


”bien noir でなければpinot noir ではないんだよ。それはpinot gris!”
と、アンヌ・グロの畑で働く アルノー氏の言葉が印象的でした。

話を戻して、ルーミエでもお昼ご飯を挟んで夕方まで仕事です。
私は1日のみの参加でしたが、ドメーヌの規模によって雇っている人の数や人種も
違って畑以外のいろいろな面を見ることが出来ました。 とても良い経験でした。

友人は初日同様、アンヌ・グロでの収穫に行きました。
オー・コート・ド・ニュイ、ルージュ
熟れた葡萄を鳥などの外敵から守るために、網があられていたそうです。
平地部分にはピノ・ノワール、やや斜面になっているところはシャルドネ

先日お伝えしたのと同様に畑は整えられ、房数も一緒だそうです。
私と友人の見てきた印象では、アンヌ・グロの選果はとても厳しかったです。
ワインとなったときの値段と希少価値に納得・・・
と、いった思いでした。

一週間後の月曜日、火曜日。
この日はアンヌ・グロでオート・コート・ド・ニュイのシャルドネの収穫
友人が働くので、一緒にキャラバンに乗って畑へ。
緩やかな斜面に植えられたシャルドネは朝日を浴びて黄金色に輝き、とても美しいです。
 一週間しか経っていないのに、刻々と秋色が深まります。

葉の色も緑から赤や黄色が混ざりはじめ、色彩豊かに畑を彩っていました。
シャルドネは一本の木から10〜15房。

オディウムという葡萄の生長を止めてしまう病気に冒されている実が多かったです。
(特に標高の高いところに目立ちます)
ピノ・ノワールでは収穫していく時点で腐った部分は捨てていきますが、
シャルドネは多少腐っていても収穫していきます。
空気圧のプレス機を使っているので、
腐った葡萄まで搾らないように果汁を得ることが出来るからだそうです。
(ご存じとは思いますが、白ワインは果汁を発酵しワインにします)

素晴らしい青空と太陽に恵まれ、無事に私たちの今年のヴァンダンジュを終えること
が出来ました。アンヌから”信じられないくらい良いお天気ね!
今朝、朝日の写真とった?”という言葉が出るくらい。

できたら、来年も再訪したいと思いました。
とっても優しいアンヌでした。。。



オーコートド  
   ニュイ・ブラン

すべて 新樽

アンヌ・グロと一緒に


それでは、また・・・
                                         
田中雅子
レストラン・レ・ミレジムのカーブの前で
   洗い場の姿で・・・働きました
キッチンの中 シェフ・ソムリエ
 ディディエさん
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勝手にコメント マダムのお稽古 2001/09/17